【ネタバレあり】映画グレースオブモナコ 感想
良くも悪くもハズレのない映画だと思います。予告見て、期待した通りの余韻を味わうことができます。以下ネタバレ含みます。
わざわざ最初に宣言するあたり、何か大人の事情があるのかしら。
内容は、グレースが結婚して6年後のモナコ公国の危機に瀕する約一年間を描いたもの。
華やかな世界、フランスとの駆け引きなど、ミステリアスで目を引くシーンはいっぱいあったけれど、話の本質としては家庭と仕事の狭間で揺れ動き、そして覚悟を決めて自分の生き方を選択していく一人の女性の普遍的な物語なんだなと感じました。
幼少期からの満たされない思い、孤独、家庭の中でのすれ違いや、自分を輝かせる夢の世界からの誘い、この映画を見た人には何かしら共感する部分はあるんじゃないかな。
最後のスピーチは本当に素晴らしかった。今現在進行形で争っている人たちに聞いてもらいたいです。
本当はクライマックスだから、もう少し盛り上がったり切り札感があるともっと良かったかな。レーニエ大公が拍手するまで終わったとは思わなかったよ。スピーチには締めの言葉も必要です！
美しいニコルを愛でるには十分だけど、話だけ見ると英国王のスピーチが名作中の名作だけに、二番煎じ感が拭えませんでした。
まだ公開から何年も経っていないしね。
いい映画なんだろうけど、すごく惜しいなと思わずにはいられない映画でした。
